ChatGPTについて
2023年は、生成AI、とくにChatGPTの当たり年となりました。
ChatGPTは、OpenAI社が開発していますが、無料で使えるChatGPTは、GPT-3.5というバージョンを利用しています。有料版はGPT-4.0です。
無料版と有料版の大きな違いはChatGPT自体が蓄積しているデータの鮮度です。
無料版のChatGPTであるGPT-3.5の情報は2022年1月時点の情報ですので、最新の情報を得ることはできません。
その他にも無料版と有料版の違いはあるのですが、情報の鮮度だけで言えばMicrosoft社のCoPilotを利用するという手もあります。CoPilotはGPT4.0が使われています。
ChatGPTを利用する前に、Bing検索で、Copilotを利用する。というのも一つです。
ただし、Copilotは一日の利用回数に制限があるため、最新の情報を必要としないものなどはChatGPTを利用し、最新の情報が必要な場合Copilotを利用するなど使い分けることで無料でChatGPTを利用することが可能です。
まずはChatGPTを使ってみる
ChatGPTとは何だ?と、色々調べているより、ChatGPTはまずは使ってみたほうが理解が早いですし、対した準備なく、利用することが可能です。
ちょうどGoogleで検索するのと同じ感覚ですぐに利用できてしまいます。googleで検索する場合、例えば、「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」を調べたいとき、どのように検索するでしょうか?おそらく、文章から単語を抜き出し、単語をスペースで区切って並べると思います。
こんな感じかと思います。
Goole検索の場合
「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」
↓
「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」
↓
泣ける 小説 ハリウッド 映画化 →→ [検索]
これをChatGPTで質問したい場合、どうなるでしょうか?
ChatGPTで質問する場合
「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」
↓
「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」
そうなんです、、何も考えることは無く、頭に思い付いたそのまま書けば良いのです。とても簡単ですよね!先ほども書きましたが、調べたい情報が、2022年1月より前の映画という事がわかっていれば、ChatGPTで質問すればよいですし、最新の映画という事がわかっていれば、Copilotで聞けば良いです。聞き方は変わりません。
ChatGPTを実際に使った結果
早速ChatGPTを使ってみたいと思います。先ほどの「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」でGoogle検索と」ChatGPT、Copilotの結果を比べてみたいと思います。
Google検索結果
Googleで検索した結果、以下のように、おすすめの映画情報の中に、小川洋子原作の「密やかな結晶」という作品と、トムハンクス主演の「オットーという男」という作品の情報が見つかりました。
ChatGPTを使って調べてみる
ChGPTを使って、「泣ける原作小説がハリウッドで映画化された映画」を実際に聞いてみたいと思います。以下の様なイメージで結果が返ってきます。
Googleとの違いは、1つの明確な回答がその概要と共に帰ってきました。
Copilotで調べてみる
同じ内容をCopilotで調べてみようと思います。
Copilotで調べた結果、以下の内容が返ってきました。いくつか映画を紹介してくれています。
実際に使ってみることの良さ
さて、実際に使ってみていかがでしょうか?どの解答にも一長一短があったと思います。Copilotでは、ハリウッド映画を想定した質問でしたが、「博士の愛した数式」など回答の内容的に、思った回答になっていない部分もあります。単純に言えば、誤った情報とみることも出来ますが、明確にハリウッド映画と指定はしていませんでした。そもそも「ハリウッド映画」というのがどれほど正確な単語であるか?ジャンルとして正確な単語であるのか?など、聞き手側にもある程度の正確性や、聞き方(スキル)が必要で、Ai側の精度と共に、利用者側の使い方にもかかわってくる部分があります。
実際に使ってみる事で、思った通りでなかったり、そのままハリウッド映画として紹介した場合、誤った情報となってしまうような回答がある。というのが鮮明にわかったと思います。
これが実際に使ってみる良さになると思います。
Aiの回答に何を求めるのか?
実際にGoogle検索やAiに質問を投げてみました。それぞれの結果が返ってきましたが、どれが正解だったのでしょうか?それは聞き手次第という事になります。同じ質問、同じ答え、でも正解はいつでも変わる。
例えば聞き手(利用者)が何も当てがなく、暇つぶしで何か映画でも見ようか?と考えて先の質問をしたのなら、
ChatGPTの回答が良いかもしれません。紹介された作品が1つで概要も書いてあります。利用者としては、、ならこれを見てみようか?となる可能性があると思います。
Googleで検索した結果の場合、幾つかの候補が出たのでしょうか?出ていないのでしょうか?おすすめの映画50、、のような内容でさらに絞り込んでいくのか?いくつか出てきた情報のトムハンクスの映画を見るのか?悩みどころです。
Copilotの結果も同様ですが、期待とは異なるかもしれませんが、幾つか具体的な映画に絞られてますし、よさそうな映画が見つかるかもしれません。
例えば、聞き手(利用者)が「ショーシャンクの空に」を探していたのなら、
ショーシャンクの空にを探していたのなら、質問のキーワードが適切でない(スキルが低い)という内容ですが、どの製品の回答も不正解となります。ただし、Google検索が一番可能性がありそうです。
「ショーシャンクの空に」を調べたいならもっと適切なキーワードがあったかもしれません。
- 原作者名: S・キング
- 刑務所の映画
- 俳優名:モーガン・フリーマン
このように、一つの質問に正解が無数ある。という世界観なので、Aiを上手く使い、有効なツールとするためには、聞き手側にも情報が必要。つまり聞くスキルが必要。という事が言えると思います。
Aiはどのように使うのか?どう使うのかがとても大事
Ai=何かわからないが、とても便利そう。というだけで、先ほどのようにただ単に検索の延長のように使うのであれば、Aiを使いこなしている。本当にAiの機能を利用している。という事にはならないのかもしれません。Aiはもっと多くのメリットを与えてくれるはずです。
このページの最後にAiをどのように活用すればよいのか?活用例をいくつかご紹介したいと思います。
Aiの具体的な活用事例(動画作成)
今Aiの活用事例として簡単に始められてすごいな。という内容は動画作成といえるかもしれません。
フリーの画像素材、フリーのツールを組み合わせて一つの動画を作る。というものです。
Aiへの指示のしかた(プロンプト)の内容ですが、以下要領で書いていきます。
1.目的を書く:30秒の動画を作成します。
2.利用ツールを書く:画像生成AI「Midjourney」と動画生成AI「Pika labs」を使います。
3.仕組みの説明を書く:Midjourneyで画像を生成して、Pika labsで5秒の動画にし、それを6回繰り返します。
4.まとめの指示を書く:画像の生成を英語で6種類、それぞれをつなげるシーンを作成してください。テーマは「サッカー」です。
ChatGPTの回答
Scene 1:
Midjourney generates an image of a soccer ball rolling on a green field. Pika Labs animates the ball rolling from left to right, with the background showing a stadium.
Scene 2:
Midjourney generates an image of a player dribbling the ball. Pika Labs animates the player running with the ball at their feet, performing quick dribbles.
Scene 3:
Midjourney generates an image of a goalkeeper diving to make a save. Pika Labs animates the goalkeeper diving to the left and then to the right, attempting to save a virtual shot.
Scene 4:
Midjourney generates an image of a player celebrating a goal. Pika Labs animates the player running towards the camera with arms outstretched, surrounded by cheering fans in the background.
Scene 5:
Midjourney generates an image of two teams lining up for a penalty shootout. Pika Labs animates the players taking turns to shoot and save penalties, with the scoreboard in the background updating with each goal.
These scenes can be repeated in a loop to create a 10-second video showcasing various aspects of soccer.
こんな感じで画像生成AI用のプロンプトを作成してくれます。
個のプロンプトを利用し、画像を生成~動画作成。という流れになります。
良く活用方法と検索すると、
- マニュアル作成
- マーケティング
- FAQ作成
- プログラミング
等の事例が出てきますが、生成AIはもっとよr便利でディープな使い方ができます。そのヒントは生成AIの組み合わせです。今回動画作成のさわりをご紹介しましたが、別の記事でさらに詳しくご紹介したいと思います。
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